コロナ(COVID-19)被害から富山県の経営者を救いたい!2

 3月末に一人目の感染者が見つかるまで富山県では新型コロナウイルスの感染者がゼロという数少ない県でした。しかし、そこからあっという間に広がり、20日も経たないうちに50人を超えるハイペースとなっています。

 「な~ん、富山に地震ちゃ来んちゃ」「富山には台風も津波も来ん」という言葉を、これまでたくさん聞いてきましたが、その度に私はその油断が危険な発想であることをお伝えしてきました。今回もこれに似た発想があったのではないかと思います。台風や津波は、それなりに根拠のあることで信じるに値しますが、地震と新型コロナには全く根拠がありません。それどころか、油断こそが被害を大きくする原因となっており、油断が癖になっている富山県は、ある意味最もリスクの高い県の1つとも言えるのではないでしょうか?


 さて、新型コロナウイルス被害に対する対策が次々、日々情報をキャッチし、知識をアップデートしなければいけない状況になってます。経営者にとって最低限毎日チェックした方がよいサイトは、以下の通りです。

◆新型コロナウイルス関連の事業者向け支援策

  経済産業省の支援策

   支援パンフレット

  厚生労働省の支援策

◆中小企業支援策情報

  ミラサポplus(中小企業庁の事業者支援サイト)

  中小機構(中小企業基盤整備機構)


 政府による支援策は、緊急融資に始まり、従業員さん達の休業補償、そして持続化給付金へと次々対策が出されてきていますが、私の目には状況が変わってきたと思います。それは、同じ立場の事業者(同業)であっても、何をしたかで差が出てきているということです。

 言い方はきついかもしれませんが、ただ嘆いているだけの方と必死にもがいている方の違いです。堅実なのが特徴と言われる富山県の経営者の方は、腰を据えてなかなか動かれない方が多いように思います。私も普段、流行に流されないその姿勢には尊敬の念を持って接していますが、それは平時のこと。緊急事態の今は、また違う目で見ています。今に限っては、なりふり構わずもがく時期ではないでしょうか?


 こんな時、経営者に必要な三大資質は、次の3つだと思います。

 知識・勇気・行動力

 もちろん、平時でも重要な要素に違いありませんが、今のような非常事態下においては、この3つが欠けると状況を打開できないと考えます。


◆知識

 やはり、何かをするにはそれなりの知識は必要です。富山県内や同業者に限らず、いろいろな情報を集めて、活用できそうな手はないか探さないといけないですね。

 協業というのも1つのキーワードです。そんな意味で「テイクアウトマルシェ富山」さんの活動は、素晴らしいですね。1店で細々とやっていても訴求力が上がらないのであれば、複数店が集まれば多彩な魅力となり、十分に訴求できます。下請加工業の集合体で受注するというモデルは製造業ではよく知られていますが、それの応用ですね。

◆勇気

 いくらアイディアがあっても、「もしうまくいかなかったら・・・」「無駄な努力じゃないか?」と考えるのが人間です。そんな心理が肝心なところでブレーキをかけてしまうことがあります。新しいことに挑戦する勇気が必要ですね。

 ところで、この勇気、簡単に鍛えることが可能です。それは普段から習慣を意図的に変える練習をすることです。例えば、朝食はご飯に味噌汁という習慣を変えてみる、こういった小さな習慣を打破し続けることで、いざという時勇気が出ます。簡単なことです。習慣を破る・壊すということは、そういった経験があればあるほど楽に乗り越えられるようになります。バンジージャンプだと考えるとよいのでは?初回は大変な勇気が必要ですが、2度目は楽なはずです。

◆行動力

 間違っても動き回るという意味ではありません!誤解しないでください。ちしき、ゆうきときて「き」で終われば韻を踏んで良かったのですが、残念!(笑)

 決めたら、すぐに行動に移すということです。あれこれ迷っている間にどんどん状況は悪くなっていきます。とにかく、すぐに立ち上げるということです。非常時には、早く始めてダメならすぐに止めて、次の手を打つくらいの迅速さが必要です。もしかしたら、堅実な富山県人が最も苦手とすることかもしれません。


 例えば、飲食店で考えると外食という行為が感染リスクが高いと位置付けられている今は、ディナー営業に期待した手を打ってもダメでしょう。それでも、プロが作るおいしい料理には魅力があるし、自粛が続けば続くほど小さな憂さ晴らしが必要になります。そこに着目すれば、来店客を待つという習慣を打破できるはずです。

 そうすれば、「テイクアウト」「デリバリー」「弁当」というキーワードが出てきます。でも、ここまでは誰でも考えること。あとはどこに切り口を見つけるかです。ここには知識が必要です。「協業」と「釧路和商市場 勝手丼」という知識を調味料として加えてみます。釧路和商市場の勝手丼とは、最初に丼ごはんだけを買って、あとは市場内の各店で自分の好きなお刺身や総菜を買って丼ぶりに載せていくスタイルです。

 ここから発想すると、近隣の他の飲食店と協業して選べるおかずの弁当が開発できます。仮に、和食、イタリアン、中華の3店が協業すれば、卵焼き(和)とエビチリ(中)、ラザニア(伊)の入った夢の弁当ができあがります。別の人は、煮物(和)、油淋鶏(中)、ティラミス(伊)というチョイスかもしれません。夢の弁当じゃないですか?ちなみに、釧路和商市場を知らなくても、韓国の通仁市場(トンインシジャン)を知っていれば発想することが可能です。知識は重要ですね。

 あとは、協業してくれる飲食店を探さなければいけません。ここには、口説きにいく勇気行動力が必要です。


 さらに、もっと大きな効果を得るためには、話題性も加わると更に大きなチャンスとなります。例えば、今月23日にあの‎Uber Eatsが富山市中心部でもサービス開始となります。これはビッグニュースです。サービス開始の23日には、必ずマスコミが取材をするはずです。今からパートナー契約が間に合うかわかりませんが、もし間に合って、取材されれば大きいですね。何なら、自分から放送局に「Uber Eatsの取材協力します。」と持ち掛けることも可能ですね。県内でもアンテナの高い人たちはUber Eatsのサービス開始を今か今かと待っていましたし、初日はサービスエリア外の人でもわざわざエリア内に移動してきて、公園などの受け取りで注文する人が多いと思います。

 Uber Eatsは初めて利用する人には割引クーポンがあるので、初動を掴めるかどうかは大きな違いです。飲食業の方で‎Uber Eatsを知らないとなれば論外ですが、サービス開始初日にパートナーにラインナップしていることがとても重要です。‎Uber Eatsを知っている知識、サービス開始の情報をキャッチアップしたらすぐに登録する行動力がある方のお店だけが恩恵を受けられると考えます。


 緊急事態ですので、初回は確実に無償でご相談にのります。お困りの経営者様は、ぜひ、遠慮なくご相談ください。私も苦しいですが、ランニングコストが低いのでまだマシです。もっとお困りの方のお役に立ちたいと思います。学校閉鎖で搾乳した牛乳の処分に困っている酪農家の方でも、パン工場でも、農家でも、漁業者でも温泉旅館でも、解決策は持っています。業種も限定しません。

 但し、集中しますと一人でやってますので対応できかねます。お断りすることもあることを予めご了承ください。

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GF経営研究所

主に富山県内で活動する中小企業専門の経営とITのコンサルティング事務所です。

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