富山県中小企業トランスフォーメンション補助金

「富山県中小企業トランスフォーメンション補助金」という補助金がひっそりと始まっていることをご存じでしょうか?

 中小企業リバイバル補助金や中小企業ビヨンドコロナ補助金など過年度に行われてきた県の補助金の後継とも言える補助金です。


 2月26日から始まっており、公募期間は8月7日まであります。「なぁ~んだ。まだまだ時間があるからどうするかゆっくり考えるよ。」と思われた方。ちょっとアマイかもしれませんよ。その理由は3つあります。

 1つ目は、第1次、第2次などの途中締切が公開されていないだけで、何回かに分けて採択発表がされることは間違いありません。去年までは、大体7~8回に分けて採択発表がありました。今年は、同等か少し減るかもしれません。私は月1回で5回程度と予想しています。しかも、予算消化次第打ち切り終了となりますので、例年の応募殺到を考えると早いに越したことはありません。

 2つ目は、申請枠によっては2度応募できる(正確には2回に分けて応募できる)ので、1回目を早めておいて方が1つ目の理由からも明白です。

 3つ目は、全体予算が少ないことです。中小企業リバイバル補助金が15億円、中小企業ビヨンドコロナ補助金が20億円だったことを考えると1/3、1/4に減っています。どちらも応募が殺到したことを考えると締切が繰り上げられることは必至と考えてもよいのではないでしょうか?


 さて、補助金の採択を受けるためには、財源が何であるかをただしく知ることが大事です。今回は「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」という令和5年度補正予算で国からの交付金を財源としています。

 エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対し、地方公共団体が地域の実情に合わせて詳細設計できるにした交付金で、富山県では中小企業等に対するエネルギー価格高騰対策支援を主目的に据え、そのための課題の見える化、GX、DXに拡げた形に設定されました。

 実は、この補助金の公募が決まった時点で???でした。あることが近づくと理解が難しい補助金が出てくることがありますが今回もそうかと思っておりました。当初は、何か無理矢理こじつけて組み合わせたように感じて何とも趣旨が良く理解できない補助金で戸惑いましたが、財源を確認することで理解できました。


〔公募期間〕令和6年2月2 6 日(月)~令和6年8月7日(水)

〔補助対象期間〕令和6年1月29 日(月)~令和7年1月1 0 日(金)

 公募期間に対して補助対象期間が先行しているという珍しい補助金ですが、緊急対策の特徴です。通常の補助金では、採択通知を受けてからしか補助金の対象となる発注をすることができませんが、採択を受ける前から先行して発注した分についても補助対象になるということです。

〔公募枠〕

①課題見える化枠

 ①-1見える化

 ①-2対策

※注意

・「課題見える化枠」「DX枠」「GX枠」の重複申請はできない

・「課題見える化枠」内では、「見える化」と「対策」を重複申請できる。同時申請でも構わないし、順次申請でも構わない。見える化だけの申請は可能だが、対策だけの申請は不可

 ザックリ言うと、既に課題がはっきりとしている企業は、②DX枠或いは③GX枠で申請してください。まだ自社の課題が明確ではない企業は、①の課題見える化枠で申請してくださいということです。

〔補助額〕

 上限500万円、下限100万円

 ①-1課題見える化枠の見える化だけの申請の場合・・・上限100万円、下限10万円

〔補助率〕

①課題見える化枠 一律3/4

②DX枠、③GX枠

 中小企業・組合 1/2 → (引き上げ後)2/3

 小規模事業者  2/3 → (引き上げ後)3/4

 *補助率引き上げ条件を満たすと引き上げあり


 かなり建て付けが複雑です。補助額や補助率が条件によっていくつもに分岐するので誤解しないようにお気を付けください。詳しくは、公募事務局である富山県新世紀産業機構のHPにチラシや公募の手引きが公開されていますので、ご確認ください。

 公募サイト https://www.tonio.or.jp/info/20231214-xformation/


 従来の県の補助金では、建て付けがシンプルで応募しやすいのがメリットだったのに、今回についてはかなり複雑です。専門家でも説明できない人がいる状況です。公募の手引きや交付要綱、Q&Aなどを集中してしっかり読み込まないと採択どころか申請さえも難しいと思います。下記、お問い合わせよりご相談ください。

 また、①課題見える化枠では、実施報告までに専門家の報告書の提出が必須です。私共で診断~報告書を作成ができますのでこちらもご相談ください。


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