続いて小規模事業者持続化補助金公募開始
先月末に公募開始となったものづくり補助金に続いて、3月9日に小規模事業者持続化補助金が公募開始となりました。この補助金もここ数年毎年公募がありますので、もうお馴染みですね。 文字通り、小規模な事業者を対象とした補助金ですので、申請書類に求められる要件は最低レベルで、申請しやすい補助金です。
昨年までとの大きな違いは、今年は事業承継にスポットがあたっています。現代表者が昭和32年以前(32年を含む)にお生まれになった方で事業承継をする候補者が決まっており、その後継者が主体的に取り組みを行う申請の場合に加点がされる仕組みになっています。これに適合する場合は、採択に向けて大きなアドバンテージとなります。
他にも、平成30年2月28日までに経営力向上計画の認定を受けている事業者には加点があります。ものづくり補助金の場合は、これから申請でも加点になりますが、小規模事業者持続化補助金では、これから申請は加点となりません。
さらには、先端設備導入計画の提出の意思表示も加点要件に加わりました。先端設備とは、経済産業省が認める機械設備のことで、導入する機械メーカーを通じて所管分野の工業会から先端設備証明証の発行を受けられる設備のことを言います。詳細なスペック規定があり厳密には機械メーカーに確認をしなければいけませんが、最新型であれば、ほぼ適合する可能性が高いようです。
平成29年度補正予算「小規模事業者持続化補助金」
締め切り:平成30年5月18日金曜日 当日消印有効
*但し、地元商工会議所或いは商工会の推薦を受けるために一週間程度必要なため、実質は一週間前には書類を完成させなくてはいけません。
小規模な企業では、事業の維持・発展のために投資をしたくても資金不足が理由で積極的にチャレンジできないことが少なくありません。そのチャレンジを後押しするための補助金で、現状打破を目指す小規模事業経営者には、とても有効な補助金です。
参考までに過去の採択率は、大体50%程度です。
目的:小規模事業者の事業の持続的発展を後押しするため、小規模事業者が、商工会・商工会議所の支援を受けて経営計画を作成し、その計画に沿って取り組む販路開拓等の経費の一部を補助します。
補助率:2/3
補助額:上限50万円
*対象投資額が75万円以上の場合、50万円の補助金が支給されるという意味です。
対象投資額が75万円未満の場合は、それに準じて2/3の補助金額となります。
細かい規定がありますので、適合するかどうかは、下記サイトから公募要領をダウンロードしてご確認ください。尚、商工会議所或いは商工会の支援(アドバイス等)を受けることが絶対条件となっていますので、ご自身の事業所の所在地に合わせて商工会議所或いは商工会を選んでください。越境はできません。(申請書式も違いますので、間違わないようにしてください。)
*現在、商工会議所或いは商工会に未加入でも構いませんが、その場合は、申請までに加入手続きをされるとよいと思います。
(商工会議所エリアの事業者の方)
事務局:日本商工会議所
http://h29.jizokukahojokin.info/
(商工会エリアの事業者の方)
事務局:全国商工会連合会
http://www.shokokai.or.jp/?post_type=annais&p=5703
個人的には、小規模事業者持続化補助金と銘打ち、小規模な事業者を対象としているにも関わらず、今年の制度は例年以上に要件レベルが上がり小規模な事業者が自力で申請することは難しくなったと思います。たとえ申請はできても、採択はほぼ無理でしょう。早めに専門家にご相談ください。
また、加点要件は、最低でも2つは押さえたいところです。鍵となるのは経営力向上計画の認定で、これだけは確実に加点を確保したいところです。第2次公募の実施は今のところ不明ですが例年実施されており、経営力向上計画の認定をお持ちでない場合は、今回の申請は見送り第2次公募を目指す方が無難かもしれません。但し、その場合は、今すぐ経営力向上計画の認定申請に動く必要があります。(申請準備開始から認定まで概ね2ヵ月かかります。)
いずれにしても、すぐにご相談ください。
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