不二越騒動

一昨日朝、北日本新聞の朝刊に不二越の本間博夫会長の会見記事が掲載されました。

一地方紙の記事にも関わらず、ネットを通じて一気に拡散し、僅か数時間後には日本全国の話題の中心になるほどでした。

私も、多くの方々のご批判同様、不適切な発言だとは思います。


しかし、どうしても解せません。

一部上場企業の会長ともあろう方が、しかも記者会見の席上であのような発言をして問題になることは容易に想像できたはずです。

簡単に不用意な発言をする方なら、出世争いを勝ち抜き会長にまで上り詰めることはなかったでしょう。

余程、腹に据えかねることがあったとしか考えられません。


また、「閉鎖的な考えが強い」という評価も今ひとつ理解しづらいところです。

富山の人は、閉鎖的でしょうか?

私も以前の仕事で47都道府県全部訪問し、その土地土地の方々と交流しましたが、富山県人に閉鎖的という印象はありません。

もっと閉鎖的な地名が先にいくつか浮かびます。


この会見は、本社を東京に一本化するという発表会見の席上であったことから、本社を富山にとどめて欲しい県内の有力者の方々から事前に反発があったことが予想できます。

そのやりとりの中で著しく不快な思いをされ、腹に据えかねた結果が会見の席上で言葉にされたのであり、その有力者の方々に対してのメッセージだったのでしょう。

そう考えるとツジツマが合います。

記者会見の席上を選んだのも、わざと物議を醸すためにその場を選んだのでしょう。

いずれ更に大騒ぎになり、どのような有力者の方が、どのような発言をされたのかも明らかになるかもしれませんね。


それにしても、いつから日本国民は、こんな余裕のない民族になったのでしょうか?

最近は、何かひとつのことが起こると、総バッシングが起こります。

みなさん、そんなに鬱憤が溜まってるんですかね?

格差が広がっている影響でしょうか。

私は、本間会長をバッシングするより、その背景に何があったかの方が気になるのですが・・・



そして、もう一つ。

今回のことを富山県民も反省するキッカケにしても良いのではないでしょうか?

自分達のことは、自分達ではわからぬもの。

「なるほど、外から見たらそう見えるのか?」って振り返る機会にできればいいですね。

そして、本社を富山においておくことがステータスになるようにしたいですね。

私も反省します!


GF経営研究所

主に富山県内で活動する中小企業専門の経営とITのコンサルティング事務所です。

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